photo by Ryo Takaya
開催会場となる『酔鯨館』とは
酔鯨館とは、鎌倉市十二ヶ所、金沢街道より明王寺横の路地奥にひっそり佇む、芸術家 石丸雅通氏の自宅アトリエを「salon de 酔鯨館」として1996年より公開している美術館。
石丸雅通氏の大型レザーアート作品たち、室内中に収蔵品がひきしめ合う圧巻のアート空間。
現在は精力的に活躍されていますご子息、造形作家 石丸運人氏の作品も同時に展示がある。という場所なのです。
舞台美術として参加されてた石丸運人氏とご一緒したある現場での出会いがご縁で、開放日と称して定期的に公開している時間に訪ねた昨年。
一歩踏み入れた瞬間、目に飛び込む数々の作品。エネルギー、色彩感覚に圧倒されたのでした。
ですが、ここが元住居であったせいか、猥雑な環境のはずなのに、妙に居心地がよく、つい長居を…不思議な時間感覚。
何度かお邪魔するたびに目に飛び込む部分が違う…感じ方も違う。
この何とも言えない魅惑的な空間に立ってみたいな…と思うのは当然のこと。ですが、この鮮烈なアート群衆に囲まれていても、いわゆる美術館やギャラリーのような変な緊張感がない。
日常にアートがあるんだな。ぼんやりそんなことを感じたのでした。そもそもアートの定義って何だろ。踊る定義って何だろう…
長時間滞在することで、同じもの、ことが違った角度が見えてくる。食も、体調、気分、環境で感じるものが違う。
変な謳い文句となりがちですが、五感を刺激して豊かさを…というのは、常に日常にあることなんだと思うのです。
この酔鯨館で、ライブだけ、パフォーマンスだけ…ですと、それだけにフォーカスされ、その勢いに満足してしまう…。滞在型にし、様々な時間の経過の中、見えてくる作品群、そしてその中で感覚を開かれた時、食した体の反応、耳にした音の伝導、、多くの要素と共にこの場所、日常に溶け込んでいるような感覚を体感していただきたい。そのように思い、この場で開催をお願いしたのでした。
どうぞ、ゆるり、お過ごしいただき、じっくり各々の感覚のままに遊んでいただけましたら幸いです。
この場をお借りして、現館長でいらっしゃる石丸運人氏に受け入れてくださり感謝いたします!
みなさま、どうぞご体感くださいませ!!!
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